納品事例NO.95「ミズナラ材の一枚板の座卓ができるまで。」
工場の敷地にある梅もいつのまにか満開になっていたので拝借して生けてみました。
すっかり日も長くなり春の兆しを感じます。
本日は福山市にお住まいのK様邸へ、「北海道産ミズナラ」の一枚板をお届けしてまいりました。
堀コタツの座卓を新しく買い替えるにあたって一枚板の座卓を探されており、ショールームへご来店いただきました。
平日のご来店でしたので工場や木材置き場で加工前の木をK様と一緒選ぶことになりました!
現場責任者は土井木工株式会社 工場長の日高です!
木材置き場にはたくさんの木があります。後ろの丸太はウォールナットの一枚板をまとめたものです。
堀コタツのサイズに合わせて幅は1700mm、奥行きは900mm前後の木を探します。
割れている部分を切るとちょうどのサイズがありました。
杢目もしっかりしていますし、丸太の真ん中の一つ上の部分です。
両端には正柾が出るので文句無しの一品です。
木材置き場から工場に移動して実際に切る位置をチョークでマーキングします。
割れの部分には「千切り」と呼ばれる蝶ネクタイ型の木を埋め込みます。
これ以上割れを広げない為の措置です。千切りの位置もしっかりとマーキングします。
この作業でK様とはしばしお別れです。
工場では一枚板をテーブルにする為に作業が進みます。まずは短手方向をこの機械でカットします。
一枚板は厚みも大きくでかすぎるので昇降板でカットできないのです。
この段階で幅1700mmにしていきます。
長さが決まると次は表面を削ります。これはおなじみの動画ですね。
ワイドサンダーと呼ばれる巨大な紙ヤスリの機械で綺麗にしていきます。動画の木は両端から削れています。
木は0.2mmずつ薄く削らないと紙ヤスリが焼けてしまうのでいがいに慎重な作業です。
表と裏をあわせて50回ぐらい繰り返し機械に通します。気が遠くなりますね . . . すごく重いし . . .
ワイドサンダーにかけ終わるとこのように杢目が現れます。
ここからワイドサンダーの紙ヤスリより細かい番手でベルトサンダーをかけます。
長年の職人の技でソフトタッチするように手で紙ヤスリと木を触れ合わせ削っていきます。
研磨の仕上げは皮の部分を鑿で綺麗に仕上げます。地道な作業です . . .
ここで一度K様にご連絡。仕上がりを一度確認して頂き、OKのサインを頂きました!
最後の加工は脚です。脚は取り外しできるようにするので専用のプレートを取り付けます。
プレートはCNCルーターで加工した穴にセットします!最後まで丁寧に . . . 慎重に . . .
そしてやっと納品が完了いたしました!
堀コタツのサイズと、心配していた脚の長さもぴったりでした!
ご覧のように千切りもいい感じのアクセントになりました。
これからの季節はコタツを使わないのでソファとギャッベのセットでリビングテーブルとなります!
K様長い時間をかけて一緒に製作して頂き誠にありがとうございました。
一枚板をお求めの方、展示品以外の木を見たい方は営業部までご連絡下さいませ!
現物の木を見るには工場が稼働している平日に限らせて頂きます。
一枚板は、「北海道産ミズナラ」「北海道産タモ材」「北海道産マカバ」「アメリカ産ウォールナット」がございます。
一緒に一枚板を作りませんか?